ツボを発見するのはむつかしいが、プロは多くのことを読み取る
ここではツボを見つける装置の試みについて述べます。
ツボをみつける
ツボをきちんと取れれば鍼灸師として一人前です。場所はいろんな本に掲載されていますが、鍼灸師学校に行った人もなにかツボを誤解しており、取れていないようです。
ツボの本当の位置は、性別、個人差、季節によって微妙に場所はかわります。日本、中国、韓国で教科書のツボの位置が違うと騒いでもあまり意味はありません。実際に人により微妙に場所は違うのですから。目、鼻、口、その他もろもろ大きかったり、ちいさかったり、少し上や横にずれてついているのは許容して、ツボだけ正確に同じところにあると期待するべきではないでしょう。
鍼灸院にいって治療を受け「なんかちょっと違う。痛い。きまった気がしない」という経験はどなたにもあるかと思います。
まぁ、まともな鍼灸師はみんな、「そこからいろんな試行錯誤をして一人前になるのだよ。ワッハッハ」とのたもうております。
だから、先生につかずに学校出ただけの鍼灸師はマッサージ屋さんになるしかないのですが。。。
ところがツボは電気抵抗が低いという特徴が昭和の初期から知られています。どうやら関西のほうで広まったらしいのですが、現在では「良導絡」を始めとしてさまざまに応用されています。ツボを簡単に発見するもっとも基本的ともいえる装置が以下のようなものです。
簡単なトランジスタ回路です。白丸の片方にできるだけ太い金属棒をつけ握り、もう片方はテスターのプローブのような電極にし、それでツボを見つけていきます。
これくらいになると部品はなんでもいいです。100Kオーム、1Kオームもそれぞれそれくらいのもので、ボリュームも2Kから10Kオームくらいのもののいずれでもよいでしょう。
電流計は500μA以下で、よくジャンク屋で売られているラジケーターで十分です。
プローブ(皮膚にタッチする電極)は、片方は金属棒にして対象の人に握らせ、ツボをさぐるほうは先端に湿った綿やスポンジが使われます。こうしないと空気の乾燥している時、お年よりは皮膚の水分が少なく非常に高い抵抗値を示してしまいます。テスターで測定するとよくわかります。そうして求めるツボの周辺をプローブで探っていきます。周囲より大きく振れる(電気がよく流れる)ところがツボです。
ツボの場所はいろんなWebサイトにあります。
見つけたツボの刺激の仕方ですが、一人でハリを打つわけにいきませんので、マッチの頭でトントン叩くなどで充分です。
ちなみにツボに鍼を打つと効く理由のひとつとして、鍼による細かい傷により人体の修復機能により血流が増大するから、という説があります。この説にのっとるなら磁石をおいても鍼と同様の効果が得られるはずです。まぁ、それが某会社の製品なわけですが。
なお、耳のツボ刺激は非常に早く効くとのことです。某アメフトチームは痛み止めにベンチに鍼灸師を座らせていたくらいです。
(これは近々、商品化します。おもしろいので)