テレパシー

今は死語ですね。

精神力のみで行う通信のことをいいます。
虫の知らせくらいなら誰もがあるかとは思います。ところが学問的にはなかなか難しいものがあるようです。

 

 

 

このような図形をご覧になったことが一度はあると思います。デューク大学でライン教授が超能力のテストに使ったカードですが、テレパシーのテストにも使います。送り手が一枚のカードを見てそのイメージを受け手に一生懸命、送るのです。

有名なものは、原子力潜水艦「ノーチラス」で行われ、北極海とアメリカの間で行われた、とまことしやかにいわれているが、この実験はどうもウソらしい。

とはいえ、テレパシーを送るための方法も進歩してきました。
ひとつは超心理学者チャールズ・オーナートンによる「ガンツフェルト実験」です。
暗いところで手足を投げ出し、耳はヘッドフォンでうるさくない程度のホワイトノイズを流し、目隠しもします。
外側からの刺激とリラックスによる内面からの刺激を絶った状態だと脳は自ら刺激を作り出します。
つまり、幻視、幻聴が始まるのです。しかしこれは外部からの刺激に極めて敏感な状態になっているともいえます。
ここで、テレパシーを送りこむというもので、偶然でない確率を得ることができたといわれています。

もうひとつは、ロシアのウラジミール・ファイデルマンによりなされた「テレフラッシャー」です。
これは、テレパシーの送り手と受け手が光のパルスに応じて「えいやっ」とイメージを瞬間的に送る、受け取り手は直後から10秒以内に自分の頭の中のスクリーンに浮かんだイメージを受け取ったイメージとする方法があります。

精神を集中するタイミングを同期させるわけですね。

今はインターネットという距離に無関係なものがあります。インスタントメッセージで充分ではないでしょうか?インターネットごしに同期をとる方法で、ウラジミールは135のメッセージを送信し、不確定な受信は35しかなかったといっています。

日本では霊的なものを「召喚」と呼び、テレパシーは生物間同士でやるようなイメージがあるかと思いますが、「精霊交感」などを英語では”Spiritual Telepacy”というのです。同じ分野であると考えたほうがよいのでしょうか。

さて、最近はこういうテレパシーの研究は流行らなくなりました。

私はこういうテレパシーだけを取り出すよりも、存在と存在が共振する状況のひとつとしてテレパシーが語られているのではないかと思います。

もともとのテレパシーの研究は人を通信機器のように扱い、文字や図の転送を試みていました。

しかし、現在はそういう機器が存在し、もっと心理的には高度な思いの共有やイメージの共有についての関心のほうが人々は高いのではないでしょうか。

テレパシーという能力だけを取り出し、人を通信機器のように扱うアプローチは終わった気がしてなりません。

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