運命学での運命に対する考え方

占いには運命学と卜占(ぼくせん)があります。

運命学は一生や年回りの傾向を見るものであり、卜占は特定のものごとの本質を見るものです。
まったくジャンルが違うのですが、日本では運命学で特定のものごと、例えばカレシになるか?などをユーザーは問うて、占い師は答えます。
当然、的中はまぐれとなります。

ただし、運命学、人生が動く時なのか、動かない時なのかというような傾向については不思議なくらいに指摘します。
動く時がどういう分野で起きるかも教えてくれます。

運命を議論する前に、人のありようの違いを見ていきましょう。

宿命

人間は無限の力があります。しかし、環境がそれを許すかどうかは別問題です。ここのところ続く数十年の不況時に日本に生まれた人、発展中の中国に生まれた人、すでに宿命が違います。
それにより、生かされる能力も違います。

得意なこと不得意なこと

知らない人と話すのが平気、逆に内弁慶、などの対人関係の傾向があることは、どなたもお気づきでしょう。それゆえ、どういうところが活躍しやすいかはわかりますね。大企業は保守的なところがないと偉くはなれないし、ベンチャーで保守的なことを言っていると置いていかれます。

体の強いところ弱いところ

喉が弱い、腰が弱い、など人により個性がありますね。

金持ちの家に生まれた、貧しい家に生まれた。一族が発展期、一族が衰退期というのは歴然とあります。

配偶者

得意、不得意から「ある程度」どんな人とあうかの相性はわかります。

以上、すべてではありませんが、人は違いがあることはわかります。その影響でどうなるかは、いろんな経験を積んだ大人ならある程度わかります。

とくに、世の中の階層などが固定的である世の中であれば、環境から未来は容易に予想できたことでしょう。

占いとは

こう見てくるとだんだんわかってきますよね。運命学とは、誕生した時で人の違いを推定するものです。また周囲の影響でどうなるかについても可能性はある程度、わかります。

ところがやっかいなことに、誕生した時のタイプが必ずしも同じ人を産むこともないのです。
東洋のほとんどすべての占いは、中国農民歴(太陰太陽暦)を使います。これは割合と正確な暦で、季節の循環をうまく表しています。
誕生した時がもっている季節のエネルギーにより、占いの結果は定まります。

ところが、最近は必ずしも季節のエネルギーが暦とは一致しません。(仮に本当の季節感エネルギーで占うことができたら、占いの精度は飛躍的に高まるかもしれません。)それゆえ、そこそこの的中なのだと思っています。

そして、持っているエネルギーの傾向から生きる道を見るようなものですから、個別の相性なども傾向だけで、個別の事象について、相性がいいから一緒になれる、とかはわかるはずもないのです。

さらに現在の世の中は流動的です。勉強ができるというだけで順風漫歩の生活が送れるなんて、今時考えているのはよほど世間知らずの老人だけでしょう。

ここまでの復習をしてみます。

  • 占いは、生まれた時の季節のエネルギーが、人の違いを決めると仮定する
  • 人は違いにより、得意、不得意がある
  • その得意、不得意に応じて傾向はわかるが、時代とのマッチはわからない
  • 個別の事件について、傾向はわかるが、◯✕までわかるわけがない
  • 能力から将来を推測するには限界がある世の中になった

これらを利用すると、逆に占いの活用方法がわかります。
占いは、各人の得意、不得意はわかる。が、どこでどうすればいいのか、までは答えてくれない。それについては占い師が適当に脚色するから、とても当たることもあれば、まるで当たらないこともある。「占いはコンサルティング」とまで言われる理由がここにある。
もし、自分で真剣に占うのであれば、どうするかについては、深い洞察が必要である、ということです。

運命学とは

そりゃー、お金かけて調べましたとも。有名な占い師のところに行き、自称プロ用占いソフトも購入し、自らも専門書を読み、調べあげました。
で、結果は「未来は予測できない」
多くの占い師は占いの作法どおりの方式をなぞり、五行の金が強いだのなんだのといい、まぁちょっと精密な占いソフトくらいのことをいいます。

例えば私が転職をした各年は算命占星術では最悪らしいです。紫微斗数では仕方がないんじゃないのらしいです。
が、スピリチュアルには私が進化するために必要な試練であり、人生の転機で悪い結果になることは人はないと考えます。

こういう例もあります。知人で元風俗嬢がいます。四柱推命で見ると抜群の金運です。が、今は精神を病み、生活保護を受け働く気はゼロです。おそらくあと数十年、なにもしないままの人生でしょう。

こうやって見ると、運命学は環境について言及するだけで個々人の現実、起きる個別の事象について、なにも予言はしません。運命学は予言はしないのです。
ましてや、人生を折り返すくらいの年齢の人に「あなたに向いている職業は」なんて馬鹿げているのもいいところです。そんな議論をするだけ無意味でしょう。

ただし、「環境については言及します」。今年は変化が起きやすいのか起きにくいのか、それがどういう方面での出来事なのか、といったことはわかります(これを行運などと言います)
もちろんあなたがなにもせずにじっとしていれば、たいしたことは起こりません。これが運命学の根底にあるもののようです。つまり環境そのものと環境のリズムはわかるということです。

私は今まで多くの占い師に会いました。しかし、命占と卜占の違いを明確に理解している人、命占が告げていることがなにか明確な答えを出せる人はなかなかいませんでした。得るまでに何人の「実力がある」という占い師と会話したことでしょうか。

ほとんどの占い師は「運命とはなにか?」なんて考えておらず、先生から習った方法をなぞっているだけでした。

それならば命占の本はたくさん市販されています。とくに紫微斗数は素人がやっても分かりやすく正確なのでお勧めです。
いきなりやっても、四柱推命の中上級者くらいの答えは出ます。

だから卜占を掲載しているのです

命理占で答えられない「彼氏とうまくいくか?」とか「この仕事でお金が入るか?」といった具体的な特定の事象への質問です。なぜならば、 好き になったり結婚したくなる人物像は描けても、運命学はその時の傾向を示すにすぎず、特定の人とどうか?というのは答えようがないのです。生年月日を比べて相性を出す方法はあります。しかし、個別の事象に対する答えはわかりません。

同様に「お金が入るか?」といっても、いくら金運のいい時期であっても、この仕事でお金が入るか、は別の話です。
金運とひとことで言っても、百円を拾う運なのか、仕事で成果を出してボーナスをもらえるのか、今までの努力が実を結びポジションがあがり給料があがるのか、違うのです。

現実を生きていく上では個別の問題、「カレシとうまくいくのか」といったことについて答えが欲しいのではないでしょうか。
ですから、マインド・クラフトでは巷でめったに見かけない卜占、つまり梅花心易や六壬神課を取り上げているのです。
この分野を無料で占って答えを考察できるサイトはめったにないと思います。

< href=”https://mind-craft.co.jp/product/%e6%a2%85%e8%8a%b1%e5%bf%83%e6%98%93/”>梅花心易

卜占についても少し活用方法を説明します。当サイトでは完全自動梅花心易を提供しています。正直、当たるといっている人はとても多いのです。
繰り返しになりますが、易で未来が占えるのは現状認識が正しく、そのままだとこうなるよ、というパターンを示しています。
まずは易が示している風景を素直に受け止めましょう。いきなり解釈に走ってはいけません。

例えば、昨日、私はとあることで次の卦を得ました。
无妄「雨。嘘がない誠の状態」まさに雨が降っていました。誠をつくすには?と私は考えていました。それゆえ、この卦についての私の解釈は「思いは伝わっているから、なにもしなくてよい」というだけです。解説本の解説を読むほうがラクに思えますが、それは解説者が噛み砕きすぎており、自分と易が示すイマジネーションに解があることを捨ててしまいます。もったいないです。

易の中には「元亨利貞」という言葉があちこちに出てきます。
もともとの易は原文を一度でもご覧になった方はおわかりいただけると思いますが、ものすごく短い文です。
おそらく竹などに文字を彫っていた時代を考えると、ダラダラとして文章を書ける状況になかったものと思われます。
にもかかわらず、なぜ元亨利貞という4文字が繰り返し出てくるのか。

おそらく、これが易の考えるあらゆる問題を解く鍵なのでしょう。
「元亨利貞」は「元(おお)いに亨(とお)る。貞(てい)に利(よろ)し」と読みます。

各々の意味は、
元:人のあるべき姿でいうと仁であり、人や物を愛することです。
亨:人のあるべき姿でいうと礼であり、万物が伸び、栄えることです。
貞:人のあるべき姿でいうと智であり、正しさ、法則を知ることです。
利:人のあるべき姿でいうと義であり、調和を得ることです。

もともと君子の振る舞いをいいますが、易はこれらがあれば、ほとんどの問題は解決する、と説いているのです。
もっとも解決しない場合があります。例えば四大難卦などは違うとは思います。

最後に運

じゃぁ運ってなんだと思います?「犬も歩けば棒にあたる」の棒のようなものが運だと思っていませんか?宝くじに当たる、とか、コカ・コーラの景品が当たる、とか、お金を拾った、とかいうものは棒のようなものじゃないでしょうか。起きたらそれっきり。
でも、みなさんが望む運って違うと思うんです。だって「運」って「はこぶ」んじゃないでしょうか。

カレシはあなたの前に現れた時に生まれたわけじゃありません。ほぼ同時代(たぶん)に生まれ、育ったわけで継続性をもちます。いい仕事の環境はあなたの前 に現れた時、突然できたわけじゃありません。
ずいぶん前からいろんな紆余曲折があり、あなたの仕事のポジションが空くのです。

routes運とは、こういうイメージじゃないでしょうか。
世の中にはいろんなストーリーが流れています。ただ、今のあなたにはひとつのストーリーしか見えていません。左の絵で赤色しか見えていないようなものです。ここで別のストーリーを見つけ、乗ることができることが運なのです。運って字は運送などの運。

運に乗るということは、すでに流れている別のストーリーを発見し、適切な時期にかかわっていくことと、私は考えています。

大きくいえば命占で運が変化する時、つまり、別の流れにかかわる時はわかります。しかし、それがなんなのか、バシッと答えを出すものは存在しないのではないか、と思います。

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