予言あるいは預言

ホントウに未来は確定しているのか?

ノストラダムスの大予言で半生を棒にふった人もいるとおもいます。「1999年にどうせ人類は滅亡するのだから、今更前向きにいろいろやってもね。」と人生を投げ出した人は少なからずいたのです。
著者の五島勉はノウノウとヨタ本の印税で大金持ちの生活をしていたのですが。聖書にも「偽預言は罪だ」とありますから今頃は。。。

預言は霊的な存在から知らされるもので、予言は自分でなんらかの方法で予測することをいう。しかしまったく新手の予言で、未来から来た人間だ、というものも最近は出現しています。

アカシック・レコード

スピリチュアルな世界では、宇宙という観点から見ると、過去、現在、未来というものは関係なく存在する、といいます。(まあ、過去から未来に一直線に流れる時という概念がない、と考えてください)
一方、アカシック・レコードとは、そのすべての記録があるデータバンクということになっています。こればかりは私も見たことがないので、そういうことらしいとしかいえないのです。でも、そうならば未来も、まさに「手にとるようにわかる」ハズですよね。

歴史の中における各予言や、神秘体験、予知夢なども、このアカシックレコードを垣間見た結果もたらされたといわれています。今でもそういうことができるといっている人が多数おられます。ならば、そのデータは時空を超え、必ず的中するハズです。

ゲリー・ボーネル

このアカシック・レコードに任意にアクセスできる方法を発見し、自らがそれを可能であると主張する人のひとりにゲリー・ボーネルという人がいます。専ら㈱ヴォイスが、日本に呼んだり、本を出版したりしています。特定の人の「アカシック・レコードを読んで、教えてくれる」そうです。彼が大胆な預言の本を出版しました。
従来からいた、いろんな矛盾することをいいまくってまぐれ当たりしたら大威張りの予言者や、誰も検証していないのをいいことに言いたい放題の予言(なかには勝手に「起こる予定だったが、私の神通力で止めた」とかマッチポンプも)、もしくは起きた後からこじつけまくるノストラダムス研究者などよりはるかに思い切りのよい、予言を行った本ではあります。

これらの預言はあたるか?

ゲリーによれば、事件は、大きな流れが確定してしまったものは避けられず、まだ確定していないものは人々の意識、振る舞いで起きたり起きなかったりする、といいます。これは見方を変えれば「俺の預言も当たったりはずれたりするんだよねー。」といっているように聞こえますが、2002年1月現在の出版本では、次のようなことをいっていた。

 ハズレ 1996 イスラエルでシャロンが首相になったのが、 第三次世界大戦の始まりといわれるようになる。
ハズレ 2002 春 ハリウッドでテロ発生
ハズレ 2002 2 東京タワー爆破を試みられる
ハズレ 2002 10,11 アラスカパイプライン、シアトルのスペースニードル、ヒューストン石油精製所がテロで破壊される
ハズレ 2002 クリスマス パレスチナ人、イスラエル攻撃
ハズレ 2002-2004 日本、羽田発の飛行機で皇居襲撃 東京の地下鉄、三度襲撃
 ハズレ フランス北方の化学プラント爆破
 ハズレ ドイツで暴動
 ハズレ 10年以内に タバコがある菌に絶滅させられる
 ハズレ 任期中にジョージ・ブッシュ暗殺
ハズレ 2006までにバクダット核で全滅、イスラエルテルアビブ核爆発、カブール核爆発
 ハズレ 2009まで 日本は中国の支配下にはいる
 ハズレ バチカン、次の法王で最後
 ハズレ クフ王オウのピラミッド上部が破壊されレムリア人の技術が記録されたディスクが発見される
 ハズレ 2011 時が意味をもたなくなる

ハズレ、はその後の検証でいれたもの。どんどんハズレてる。全滅。。。

どころか、大事なものが予言されてない。

  • 2002年9月11日の同時多発テロを予言できないってヘンじゃないか。東京タワーの爆破より重要でしょ?
  • 2003年のアメリカ合衆国によるイラクの侵略も重要な事件じゃないの?イラクの国政がかわっても大きな流れじゃないの?
  • 2004年12月の大津波で20万人も死んだのも予言できないってヘンじゃない?
  • 2011年の東日本大震災は?

改訂版だして、「9.11から意識がかわった」とかトボケようったってそうはいきませんぜ。宇宙の開始から、現在まで数億年の記録が詰まっているハズのアカシック・レコードの中で、なんで変わるんですか?最近の数年の出来事はおろか大事件もひとつとして的中しないんですか?

結局、アカシックレコードってないんだ、と考えるほうが生活の上では合理的です。

なにか、反論はございますでしょうか?アカシックレコードとか、予言を信じているみなさん。

ホピ族

ホピ族の場合は、預言です。数冊の本を要約すると、今は第4の世界なんだそうです。その世界が終わる兆候とされている預言がここ100年くらいで次々と成就しているとのこと。

この世界は,まず白い兄弟たちの文明が栄える。次第に彼らはおごり高ぶり、まるで地上の支配者になったように振舞う。白い兄弟は,「馬以外のものに曳かれる車」に乗ってやってきて、ホピ族が幸せに暮らしている土地を犯す。次に,白い兄弟は「空の道」を作り,空中に「くもの巣」をはり,陸上にも「鉄の蛇」が走る無数の線を張りめぐらす。
やがて、「第一の炎の輪」の中での戦いが始まり,しばらくすると、「第二の炎の輪」の中でも戦う。そのとき白い兄弟たちは恐ろしい「広口びん一杯の灰」を発明する。この灰は川を煮えたぎらせ、不治の奇病をはやらせ、大地を焼き尽くして、その後何年も草一本生えないようにしてしまう。

原爆については、今のホピ族自身の口から 「白人はわれわれの土地に入り込み、われわれが金の灰と呼んでいた物質から、石炭のような小ささで、すべてを燃やしつくす物体を作り出したのだ。その金の灰の詰まったひょうたんこそ、原爆だった。彼らはそれを君たちの国のニカ所、広島と長崎に落としたのだ」と説明されている。

みんなの生活は、髪の長い若者がホピの生活様式を学ぶ、男性の服が女性に奪われる、と見ていたかのようだ。

そして滅びの兆候は、白い兄弟たちが「月にはしごをかける」時だという。この段階でタイオワ(宇宙神)は「第四の世界」を滅ぼすことを決意する。その時期は、白い兄弟たちが「空に大きな家を作るとき」だと予言している。今は見えない遠い星、青く光るサクアソフーが目に見えるようになると天の住居が大音響とともに落ちてくる。

大いなる清めは「卵」と呼ばれる。卵の中で卍と太陽、赤の力が加わり、再生か絶滅
か決定される。(卍と赤がなにを意味するかは、いろんな説がある) 滅亡へと導く「第三の炎の輪」の中の争い(第三次世界大戦)は、アメリカ以外の古い国々(インド・中国・エジプト・パレスチナ・アフリカ)の中で原初の智恵と光を最初に受けた民によって開始されるであろう。合衆国は放射能と核爆弾によって国民も国も滅びるであろう。
そのころ、地球の両極に頭としっぽを置く2匹の水蛇の頭としっぽに座る軍神がその力を弱める。天候による地球的規模の大異変が襲って来ることになるのである。

ホピ族の預言は驚異的ではあるが、タイムスパンが非常に長い。今起きるかどうか、よくわからない。

未来から来た男

オカルト老舗雑誌、学研のムー(2005年12月号)に南山 宏さんが、「謎の時間旅行者ジョン・タイター」というタイトルで「2036年からやってきた時間旅行者であると主張するジョン・タイターという人物が、2000年にインターネットに「今後の世界の歴史」というのを書き込んだ、」という記事を掲載していた。

こりゃぁ、結構流行るなぁ、と期待し、しばらくインターネット上のみんなの様子を見ていた。どれも「ムー」の孫引きである証拠は後述するが、その「予言」とは……

  • 2004年の合衆国大統領選挙をきっかけに、2005年にアメリカで内戦がはじまる。
  • 2012年まで内戦は続いて米国経済を疲弊させる。
  • 合衆国政府は解体してアメリカ連邦帝国が樹立される。
  • 2015年、ロシアがアメリカ連邦帝国とヨーロッパ連合、中国に対して核戦争を仕掛ける。戦争は、30億人の死者を出した末に、ロシアの勝利に終わる。
  • ロシアの援助によって新合衆国政府が打ち立てられるが、小さなコミュニティの連合からなる社会主義国となる。
  • 2034年、タイムマシンが実用化する。

彼は自分の祖父が開発にかかわっていた、1975年に市販された世界初のポータブルコンピュータIBM5100を手に入れるために未来からやって
きたのだと。IBM5100には2036年までは明らかにされなかった特殊な機能が内蔵されていて、それを利用して、コンピュータシステムのさまざまな問題点を解決できるのだという。(ここらへんは意味がよくわかんない)

という話しをふまえ、アメリカのサイトを眺めてみた。話しの筋はおおむね上記のとおりだが、私が最初に気になったJohn Titorをどう発音するか話している連中がいて、「チター」か「ティター」だろ、といったりしてる。つまりね、タイターってムーに記事を書いた南山さんがわざとそう書いたんじゃないのかなぁ、と思う。 それだけで、自分の記事から流れてきてる、ってわかりますからね。
とはいえ、アメリカでこの話しや先日のニューオーリンズの洪水などで、経済的弱者と強者の二分極化がやがて戦争につながりかねないことを指摘している人もいますし。これも、どうなるのか、見てみたいです。

多次元宇宙

おそらくいかなる予言も的中しないと思います。
理由を書きます。

人がなにかを選択するごとに、世界を移動しているという説があります。
その世界は過去、現在、未来を問わず存在し、我々はその世界を移動することを「時間の経過」ということです。

つまり世界に一本の時間軸があって、世界がすべてそれに従っているという古典的な解釈は正しくないらしいのです。

このような宇宙論を「多次元宇宙論」といいますが、真面目に物理学者の間で議論されています。

とくにこの本はオススメです。

量子力学の奥深くに隠されたもの

しばしば「願望達成」と量子力学を安直にロクに量子力学を理解しないまま結びつけている本を多数見かけるが、現在の人類がもっている成果を得ることはできません。

地道にこのような専門家が精一杯わかりやすく解説した本を読んで、理解することこそが、よりよい人生を送る方法だと思います。

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