「オキシヘラー」

日本のラジオニクスか?

大正時代から前島震太郎という人が、オキシヘラーといわれる家庭用治療器を販売し、昭和9年までに10万台以上を売ったという。普及型で35円(当時の大学出サラリーマンの初任給が50円であった)という決して安くはない価格にもかかわらず、ここまで普及したこの装置はなんだったのだろうか?

直径35ミリ程度、長さ18センチの黄銅製のチューブをニッケルメッキしたものの中に磁鉄鉱の粉末がギッチリ詰められていた。
チューブの両端は銅線のケーブルが接続されている。ケーブルの末端はアルミの窪んだ端子につながっており、人体との接触をよくするために、湿らせたガーゼや脱脂綿を載せて体にバンドでくくりつけていたようです。

使用法を説明します。まず、右図を見てください。右手に導子をつけ、左足にもつけています。本体は右の水槽の中です。この水は冷たければ冷たいほど効果は強力であるとされています。

導子の取り付けは体の中心から左右反対につけるべきだとされています。だから、右手に導子をつけると下半身は左足に導子をつけているのです。特定の部位が悪い場合には片方は悪い場所につけます。このために、目、口、鼻、喉、耳、腰、睾丸、直腸、尿道、子宮、脊髄用の導子が用意されていました。
おもしろいことにこの装置で効果のない病気があげられており、肝硬変、萎縮腎、末期肺結核、心臓弁膜症、動脈硬化、動脈瘤、癌、肉腫、硬化してしまった間接リュウマチ、喘息併発肺炎、脳腫瘍、老衰であるという。

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