ラジオニクス装置の自作

ラジオニクス装置は自作できますが。。。

私は市販されていたラジオニクス装置(オムニ・センス、オムニ・テクノ)を設計した経験をもっています。
ここではその経験をふまえ、実用になるラジオニクス装置の自作方法をご紹介します。
ここでご紹介している装置は、ラジオニクスの黎明期のモデルです。

最近は、こちらの記事を参考にし、ご自分で装置を製作し、ヒーリングショップをやられている方や、LEDをくっつけて販売されている方もおられます。広まってきたのはうれしい限りです。

しばしば「こういう装置が100万円以上で売られている」という表現が日本ではなされます。
私は「いつもの日本人らしいソフトウェア軽視な考えだなぁ」とため息がでます。スマホを作って、アプリケーションのマーケットプレイスやソフトウェア・アップデートなどを作らないで「ほら、メチャクチャ薄いだろう。さぁ、買え」というようなものです。それで日本企業はスマホの部品屋に成り下がったわけです。

ラジオニクス装置には数千の「レート」といわれるデータが存在します。ちょっとクライアントに施術するとデータを保管したくなります。決まったルーチンはコンピュータにやらせたくなります。
以下でご紹介するラジオニクス装置はハードウェアだけで、そういうソフトウェアは一切ないことにご留意ください。

材料

装置に必要な材料、部品は下の表を参照していただきたい。東京では秋葉原界隈、大阪では日本橋界隈で入手が可能である。地方では入手が困難かも知れない。

電気技術雑誌(「トランジスタ技術」)といった雑誌に部品を通信販売で売ってくれるところが広告を出しているので、これを利用する方法もある。

部品名 サイズ 個数 値段 備考
ケース 大き目のものならなんでもよい
ベークライト板 5X10X0.1(センチ) スティックパッドとして使う
金属缶 にぎりこぶしより小さいくらい サンプル入れとして使う
ボリュームつまみ 10
ダイヤルメモリ 10 売ってないので、自作
ボリューム 10キロオーム(B型)
ボリューム 100キロオーム(B型)
ボリューム 1Mオーム(B型) 1
バナナクリップ 入力用と出力用
ジャック バナナクリップの受け側
みの虫クリップ 赤と黒
ビニール線 1メートル 赤と黒
配線用電線 2メートルくらい
エナメル線 3メートル スティックパッド下部とサンプル入れに巻く。太さは適当。あまり細いと切れやすい。
ネジ・ナット 4個 スティックパッド固定用
馬蹄形磁石 手にもてる限りで大き目のもの 測定する際、以前の波動の消去に使用する


必要な工具

電気工作を経験したことのあるひとならばわかると思うが、特別な工具は必要ない。

名称 用途 備考
ドリル 穴開け 電動のほうが、ラク
リーマ 開けた穴を広げる
プラスドライバー ネジを止める
ペンチ ボリュームのナットをとめる
カッター ベークライト、電線を切る
ニッパ 電線を切る
ワイヤーストリッパ ビニール線の被覆をむく あったらとっても便利
ホットボンド 電線、サンプル入れの固定 なければ接着剤
はんだごてとはんだ もちろん電線のはんだづけ
けがき針 ケースの位置を記す。 ない時は千枚どおしなどで代用する
やすり 切断面をととのえる 半丸やすりが使いやすい
定規
6角レンチ つまみネジ固定用

製作

  1. スティックパッドをつくる。ベークライトの板をスティックパッドの大きさに切り出す。カッターで切る場合、短気を起こさず気長に30回くらい切って切れ目を十分にいれる。その後、手で折る。机の端などにあてて折れば変な割れかたを防げる。切り出したスティックパッドのへりをやすりで整え、丸める。4隅に穴を開ける。
    べークライト板のどちらの面でもよいので、両面接着テープを貼る。
    配線用の導線を外側から内側に左巻きに貼る。何回巻くか、線と線の間隔については厳密な決まりはない。ここでは4-5回まいた。
    A,Bの両方は20センチくらい残しておく。なお、プリント基板を製作できるひとは巻き線のパターンをエッチングしたものを作ってもよい。
  2. 目盛り板を作る。写真を参考に目盛り板(0-10)を作り、ラミネート加工(通称:パウチ)する。その後、円形に切り抜く。これをボリュームの数の分、10個作る。
  3. ケースに穴を開ける。ボリューム、入出力ジャック、サンプル入れを配置する。ケースの大きさによって位置はかわるだろうが、ここに示したものより狭い間隔で配置すると使いにくいかも知れない。スティックパッドの位置は右利き用の配置である。左手で操作したい人は左に寄せた位置にしたほうが扱いやすいだろう。定規とけがき針を使ってケースに穴開け位置に印をつける。まず、スティックパッドを止めるねじ穴を開ける。スティックパッドを当てて、穴をあけたところを転写する。また、中央に、スティックパッドの電線をとおす大き目の穴を開けるようにする。次に、ボリュームと入出力ジャックの穴を開ける。ドリルを使ってケースに穴を開ける。サンプル入れのように大きい穴は、最初に円にそってドリルで小さい穴を数多くつめて開け、ニッパで切り取っていく。抜けた後はギザギザなので、やすりできれいにならし、かつサンプル入れがちょうど入るように大きさを調節する。ボリュームは直径
    ミリ、入出力ジャックは直径 ミリ程度になるまで、リーマで広げる。)広げた後は、バリが飛び出しているのでペンチでつまみとる。
  4. 部品の取りつけサンプル入れをホットボンドで固定し、エナメル線を巻く。ここでは20回程度巻いた。巻いたコイルは外れないように、ホットボンドで適当な間隔で固定する。巻き始め、巻き終わりは接続のために20センチほど余らせておく。エナメル線を巻方向や回数は自分でベストを見つけるしかないようだ。市販の機種によっては右巻きのサンプルいれ、左巻きのサンプルいれをつけているものもある。ボリュームを入れてみる。ボリューム自体が回転しないように、ボリュームにはツメがついている。このツメがなくてもしっかり止まるので、ペンチで折りとる。ボリュームの配置は回路図を参考にしてほしい。ボリュームは、表側から見て左上が1番、その右が2番、その右が3番。ひとつ下がって4,5,6番。また下がって7,8,9番。最下段のボリュームが10番である。一番目が最も入力に近い。ダイヤル番号が増えるにつれ、精度を高めていくという考え方である。1番が10Kオーム。10番が1Mオームであり残りはすべて100Kオームである。ボリュームにパウチした目盛り板を差し込み、付属のナットで固定する。あまり締め付けすぎないようにする。つまみを取り付ける。まず、ボリュームの芯を左いっぱいにまわしておく。次につまみを目盛りが0のところにくるようにセットして、ねじを6角レンチで止める。つまみを右にまわしきって、10の目盛りを指すか確認する。ジャックを取り付ける。

 

  1. 配線
    この図のように配線する。はんだ付けをしたことのないひとは、経験者の指導を受けたほうがよい。次のことに気をつける。

    • はんだごての温度が十分にあがるまで、待つ。こて先にはんだをつけてすぐに溶けるようであればよい。
    • こて先を部品にあて、次にはんだをあてる。はんだが溶けたらすぐにはんだを離す。こて先はすぐに離さずに、はんだが溶け広がるまで待つ。(こて先にはんだをつけて、それを部品につけるのではない。)

    おわったら、裏ブタを取り付ける。

  2. 入出力ジャックのとりつけ サンプル入れに入らないもの(例:足をのせた金属板)をサンプルとしたり、出力を外部に伝えたり(例:水につけた電極)するときに使う。そんなことしないという人は取り付けなくてもよい。入力用ジャックと出力用ジャックを適当なところに穴をあけて取り付ける。出力用ジャックに電線をハンダづけしたら、スティックパッドからの電線をはんだづけしたところに接続する。入力用ジャックからの電線はサンプル入れからの電線をはんだづけしたところに接続する

 

 

 

  1. コードの製作上記の入出力ジャックを使わない人は作らなくてよい。一本のコードは片方にバナナクリップを取り付ける。こちら側が装置のジャックにさすほうである。もう一方にミノ虫クリップという小さな洗濯バサミのような電極をつける。これを2本作る。まず、カッターでビニール被覆をはがす。ジャックとコードをはんだ付けする。この時、電線の銅の部分には、あらかじめはんだをつけておく。こういうやり方をはんだめっきという。次にジャックを万力ではさむなどして固定し、はんだごてをあてて十分に加熱する。その後、はんだをつける。ジャックの温度が低いとはんだがつかない。はんだが流れたところで、はんだめっきした電線をつける。なお、はんだ付けする前にカバーをとおしておくことを忘れないように。みの虫クリップとコードをはんだ付けする。コードをはんだめっきしておく。クリップは新聞紙の上などにおき、はんだごてをあてて十分に加熱する。その後、はんだをつける。クリップの温度が低いとはんだがつかない。はんだが流れたところで、はんだめっきした電線をつける。前と同様にはんだ付けする前にカバーをとおしておく。以上で制作は終わりです。

使用方法

ラジオニクスは、物質が固有の波動を放射しているという考え方をする。また、それを数値(これをレートと呼んでいる)に置き換えられるということである。この考え方に基づけば、ラジオニクス装置は次の2つの機能を備えている。

  • ある物質の波動を数値として表わす。(レートの診断)
  • レートをセットすることで、特定の波動を放射する。

ここでオリジナルのルース・ドラウンの装置と今回作成したラジオニクス装置の違いについてのべておく。

ルース・ドラウンの装置は医療用であったため、サンプル入れの代わりに足にあてる金属板がついていた。今回の装置でも金属板を制作したコードではさめば、同様のことができる。また、ルース・ドラウンの装置のダイヤルは9個であり、最後のダイヤルでレートとポテンシー(強さの度合い)を表していた。これは、扱いにくいのでこの装置は10番目のダイヤルを設け、ポテンシーをあらわすようにした。

以上の点の仕組みが異なる。後は、豪華な入れ物に入っていないとか、ボリュームが20世紀初頭の巻き線式のものでないとかがあるが、使用上の違いはあまりないと考えていただいてよいだろう。

レートの測定

まず、レートを求める方法を解説する。

ここでは、例として水晶のレートを調べる。

  1. サンプル入れに水晶をおく。
  2. 意識を水晶に集中する。
  3. スティックパッドを指先で右から左に一定のスピード、一定の力でこする。人指し指、中指の2本だけでこすってもよいし、親指をのぞいた残り4本の指でこすってもよい。また、上から下にこすってもよい。当てる部分は指の先(写真
    )か、指の腹(写真 )。自分が反応を得やすいやり方で行えばよい。
  4. スティックパッドをこすりながら、1番のつまみをゆっくりと10の目盛りの方にまわしてゆく。(写真
    )どこかで指の感じに変化(*)があったところの数値が1番のつまみのレートとうことになる。もし、1と2の目盛りのほぼ中間の位置で反応した場合は1.5などとせずに、つまみを1と2の目盛りに固定し、どちらで強く反応するかを見極める。同様にして、第2、第3とレートを求める。
  5. 9個のダイヤルを調整しおわると、レートが算出されたことになる。例えば1番目が3、2番目が0,3番目が9,4番目が9,五番目が6,6番目が4,7番目が10,8番目が6,9番目が0だったら、’3.0.9.9.6.4.10.6.9’ということになる。

反応の現れかた

スティックパッドをこするという動作は普段しないことである。こする部分は指の腹、指先だけという人が多い。こする動作も、正確に往復させる、円をえがくようにこする人が多いようだ。参考にして自分のやりやすいように試行錯誤してこすってみる。

結果としておこる「反応」とは、ひとにより異なる。次にあげるような「反応」をいうひとが多い。

  • 表面の抵抗が増し、指がひっかかる。
  • ねばったような感じになる。
  • びりびりする。
  • ちくちくする。
  • ひりひりする。

この「反応」がつかみにくいという人もいる。ラジオニクスは装置といっても操作する人の意識が大きく関係する。いい加減な気持ちでやっていても反応を見出せない。まず、真剣にやってみていただきたい。わかりにくい人は外科手術用のゴム手袋をし、タルカムパウダーをつけながらやってみると、より反応がわかりやすいかもしれない。
また、指は反応しているのにもかかわらず感覚で反応がないという人もいる。自分の指がどう動いているのか観察してほしい。
また、スティックパッドが苦手というひとは、スティックパッドの上で振り子を振ってもよい。

未知のものの測定

まず、自分に次のような状態を作り出すこと。ラジオニクスは、操作する人の意識が最重要である。

  • 体をほぐして、リラックスする
  • 精神を対象に完全に集中する。それは力んでいる状態ではない。
  • 集中力をどんどん高めていく。
  • 操作は毎日定時に、一回2時間程度、行う。対人の場合、一ヶ月程度。害虫のような小さなものでも一週間は行う。

例として風邪を取り上げる。

  1. サンプル入れに対象となる人の最近の写真をいれる。
  2. 意識を写真に人の病気の症状に集中する。
  3. スティックパッドをこする。
  4. まず、CRPをあわせるため写真をケースの中でゆっくり回す。そのどこかでスティックパッドが反応する点がある。そこがCRPといい、地磁気と波動が一致したところである。
  5. 再びスティックパッドをこすりながら、1番のつまみをゆっくりと10の目盛りの方にまわしてゆく。
  6. すべてのダイヤルの反応をおわると、レートが算出されたことになる。このレートをレートブックで検索する。
  7. 10番目のダイヤルをまわしながら、スティックパッドをこする。反応があった点がその症状の強さ(ポテンシー)を示している。

消磁の方法

ラジオニクスでは、物質の放射エネルギーが回路を伝わって、それをボリュームにより、数値を表わすことができると考える。そのため、一度、使用し同調させた装置はその物質のエネルギーが回路内に残留しており、次の使用に影響を与えると考えられている。したがって、使用するごとに残留したエネルギーを消さねばならない。

これを「消磁」と呼んでいる。次のように行う。

  1. 馬蹄形の磁石をサンプル入れのところで右回転させる。(磁石の他、硫黄がいいという人もいる)
  2. その回転をだんだんと大きくしていき、装置全体の回りで右回転させる。
  3. 回数やどれくらいの時間行うかは特に規定はない。2-30回で十分だろう。

波動の放射

次に、波動の放射方法であるが、ここでは遠隔治療方法を説明する。

  1. たとえば、アスピリンの波動を被験者に届けたいとする。
  2. その数値の治療レート*にダイヤルをあわせる。治療レートには、同率レートと差率レートがある。差率レートとは、10からもとの波動のレートを引く。例えば、1,2,3の差率レートは、9,8,7となる。ただし、5の差率レートは9とする。同率レートはもとの波動のレートをそのまま適用することである。
  3. 被験者のサンプルを放射する板にのせる。サンプルは次のようなものが使用される。
    • 写真のネガ
    • 血液のついた濾紙
    • 髪の毛

    *注意:同率、差率レートはいまでは古い考えです。

    ラジオニクスの世界ではサンプルのことをウィットネス(witness)という。日本語で目撃者とか証拠といった意味であるが、対象とする本人を代表するようなものである。

    また、これらのサンプルの取り扱いは慎重さを要する。例えば不用意に血液のついた濾紙を素手でつかんだりするとつかんだひとの汗が付着する。波動を検知しようというときには、その汗の持ち主の反応がでてしまう。波動を放射する場合はその予期せぬ持ち主に反応がもたらされるようなことになる。

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