ラジオニクス界の偉人(トーマス・ヒエロニマス)

(Thomas Galen Hieronymus 1895-1988)

トーマス・ガレン・ヒエロニマス(Thomas Galen
Hieronymus 1895-1988) 1895年、アメリカ フロリダ州で生まれた。1919年~1920年の間、陸軍通信隊のオペレーターであり、在フランスの虹部隊の電気技術者として新方式の放送技術の開発にたずさわっていた。また彼は、1913年にアマチュア無線制度開始と同時に免許を持ち、ペンシルバニア州ピッツバーグのラジオ放送局KDKAにいたラジオ放送初期の技術開拓者の一人でもあった。
鋭敏な感覚を持って いた彼は、自動力の無い物質、主に鉱物から新しい未知の放射を感じそれを何とかして機械的に検出しようとしたところから彼とラジオニクスの出会が始った。彼自身の直感力と技術者としての知識を持って研究に取組、1946年に”鉱物放射検知器”の特許を申請しついには、その二年後に番号2482773で特許が認められた。同特許は英国とカナダでも認可を受けている。

ラジオニクスとの出会い

当時カンザスシティー・パワー・アンド・ライト社に勤めていた彼のもとに、プランクと名乗る医師から機器の製作依頼を受けた。それは、精密な部品を必要とするものであったが、その医師は、機械が何であるかは、教えようとしなかった。その後プランクが亡くなってしまい、彼の家の仕事部屋を見て、ヒエロニマスは自分が製作した機械はアルバート・エイブラムスが発明した治療器であった事を知った。このことがラジオニクスとの最初の出会いとなる。1930年代に、実業家でプロモーターでもあったカイロプラクターのグレン・ウイルズは、パソメトリック・アソシエー ションを買いとり、ヒエロニマスにパソクラストの改造の依頼をしている。

エロプティック・エネルギーの発見

ヒエロニマスは一つの実験を記述している。それは、植物の種を暗室の中で蒔き、その付近に電極をおく。電極は、屋外の太陽光線に当たっている電極板と電線で接続するのである。結果について次のような報告をしている。

植物に必要とされている養分は明らかに電極板と電線を通じての光の要素の放射によって供給される。 このような処理をされた植物は健康であるのにひきかえ、電線を接続されていな対比植物では自然の中の要素が奪い去られたものとしての成長特性を示すことが予想される。事実、対比植物では葉緑素が欠除するのに電線接続されていた植物では緑色をしめした。

つまり、暗室でも電線からのなにかにより植物の葉緑素の発達を引き起こすものがある。それは、日光自体ではなく日光と関連のある何かであり、導線を伝わることの出来るものである。また実験を重ねて行くうちに、ヒエロニマスの装置 自体も太陽光を当てるとショートすることを発見した。これらの結果より、ヒエロニマスは装置に流れているものは、電気的な要素と光学的要素をもつものであるとし、電気のElectricityと光学Optics より「エロプティック・エネルギー(Eloptic Energy) 」と名付けた。 彼の装置には、光学プリズムが使われている。

ヒエロニマス・マシーンによる遠隔害虫駆除

ヒエロニマス・マシーンの原型は、1920年代に完成し、1940年まで装置の改良に改良を重ね アメリカの農業界によく知られるに至った。この装置は驚く事に、遠隔で害虫駆除や植物の成長促進を行うのである。その操作法は、処置したい農地の航空写真と害虫駆除用の試薬をこの装置にセットし、パネルのダイアルを調整して(レートをセット)、一日二時間作動させるだけで何百キロ離れた目的の農地の害虫 をも死滅させたのである。

害虫駆除に関しての記録は数多く残されており、その中でも有名なのが、ニューヨークのマグローヒル出版社のエンジニアのエド・ハーマン氏が桜の樹を食い荒らす”梅毛虫”の集団発生の駆除をヒエロニマスに依頼した話しである。ハーマン氏は、ありとあらゆる方法を試みたものの駆除できず困り果てていた。そこで”遠隔害虫駆除”を頼んで見ることにした。
だが、頼んではみたもののあまり期待はしていなかった。ヒエロニマスはハーマン氏に、桜の樹の葉と写真(ネガフイルム)と毛虫数匹を送る様に指示した。ヒエロニマスは、送られてきた物をサンプルとして、装置に駆除用の試薬と共にセットした。数日後、仕事帰りのハーマン氏は驚くべき光景に出くわした、見渡す限り毛虫の死骸が累々と桜の樹の下に広がっていたのである。ハーマン氏の家とヒエロニマスの研究所の距離は、ゆうに500キロを超えていたにもかかわらず。

ヒエロニマスの「物体からの放射の検出法と量の測定」装置は特許2482,773号として登録されている。

回路図だけで作動するヒエロニマス・マシーン

1956年 ヒエロニマスは彼の発明した装置の特許公報のコピーを雑誌「アナログ・サイエンス・フィクション」当時「アスタウンディング・サイエンス・フィクション」の編集長である、ジョン・W・キャンベル・ジュニア氏に供与した。キャンベル氏は、資料をもとに装置を製作し実験をして いたのだが、ある日装置の電源スイッチを入れ忘れたのにもかかわらずヒエロニマス・マシーンが作動している事に気が付いた。その事に注目して、装置の部品を抜いてみたり、部品を不良品と交換してみたり実験を繰り返した。ところが今度は、電源が入っているにもかかわらず装置は作動しなかったのである。次にキャンベル氏は、回路のアンプ部分を製図用紙に墨で書いた回路図で代用したところ、何と驚く事に装置が作動したのである。最終的には、装置全体を製図用紙に書いて、ナイロン糸で接続しただけの装置でも作動を確認した。この実験により、電源は無くても装置の部品や配線が正しくなければならない、このことにより、装置は操作する人の心を集中する事を助けるための単なる補助にすぎなく、電気自体は装置の中で主な役割を持っていないと言う結果に至ったのである。

アポロ8号・11号の飛行士の生理的機能の追跡実験

ヒエロニマスは彼の装置を米国宇宙飛行士の放射線(オド・ヘリオダ波或いは放出放射など種々に呼ばれている)に同調し、月への航行から帰還までを通して飛行士達の生理的変化の状態をラジオニクス的に監視したのであった。そして飛行士達の生命力の強さについて、22ページに整理された声明書を刊行した。最も重要な事は、この追跡実験から得られた検出結果がNASA(航空宇宙局)自体の医学的遠隔測定結果と完全に一致したとNASAから承認された事である。
彼の装置が検出した結果によると、月の周囲には致命的な放射帯が取り巻いている事が発見され、その放射帯は月表面65マイル~15フィートの間広がっている。そこでは宇宙飛行士の通常な活力は極端に低下し、発癌徴候が増加する。そして月面を離れる場合は、可逆的に作用する。
ヒエロニマスは、この報告書を500部印刷して研究団体や医療関係者ならびに科学者達に配布した。
また彼はこう言っている。「地球上では人間は環境に極めて適合する性質も持つ生物だが、他の天体の中でどのようなエネルギーにぶちあたるかわからない。」

その後

FDAによりラジオニクスを人体に対して用いるのはアメリカで違法となった後、
研究法人「ADVANCED SCIENCES RESAERCH & DEVELOPMENT CO. INC.,」を主宰し、 1952年以来、害虫駆除・植物や種、土壌のパワーアップ・動植物の病気治療・水の浄化と公害物質の除去などにエロプティックエネルギーの可能性を1987年に至るまで、生涯研究に明けくれたが、
1988年5月、アメリカ ジョージア州クレイトンにて、92歳の人生をとじる。

日本では、井村 宏次氏が親交を結んでおられた。
現在、彼の妻であり、優秀なラジオニクスのオペレーターでもあるサラ・ヒエロニマスが、
後を継ぎ研究を続けている。

ヒエロニムスのところでは装置は基本的に販売はしていなかった。所定の研修を受けた後、装置を貸与するという形をとっていた。

インターネット時代の現代ではヒエロニムスマシンは広くしられ、多くの人が再現している。

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