異次元の存在が示される

ご存知の方はご存知でしょうが、アメリカのCIAがユリ・ゲーラを使って超能力の実験を行っていたことが明らかになりました。

ユリ・ゲラーとはかつて日本でも“スプーン曲げ”やテレビをみている視聴者の家の時計を動かすなどの超能力で一世を風靡し、来日するたびに日本のテレビや雑誌はこぞって特集を組みました。

日本では娯楽以上に発展はしませんでしたが、それが本物ならばものすごい軍事兵器になると考えたのが、ソ連、イギリス、アメリカなどだったのです。

今回、CIAから公表された文書では1973年8月にスタンフォードの”SRIインターナショナル”という研究所で8日にも及んで実験を行なっていたことが明らかとなりました。

なお”SRIインターナショナル”はいい加減な組織ではなく、米スタンフォード大学が設置した「スタンフォード研究所」を前身とする世界最大レベルの由緒正しき研究機関です。

実験内容はもっぱらリモートビューイング(離れたところから人の思いを読み取る)でした。
手順は次のようだったそうです。

まず、ユリ・ゲラーは施設内の一室にほぼ軟禁状態に置かれます。
そして、別室に待機するCIA職員が、辞書から無作為に単語を選びます。
次にCIA職員は、その単語から連想される何らかのモノを絵として描き、
その紙をユリ・ゲラーがいる部屋の外壁に貼り付けます。
インターホンで指示し、ユリ・ゲラーは絵を透視します。

選んだ単語の1つは「ヒューズ」であったが、局員は「爆竹」を描いた。
その結果、「彼からほとんど即座に帰ってきた反応は、”中から騒音が聞こえてくる筒”が見えた」というものだった。それから彼は「太鼓といくつもの筒状の物体」を描きました。

「ヒューズ」という単語から局員が描いた「爆竹」

ゲラーは即座に「中から騒音が聞こえてくる筒」と回答。
彼が描いたのは「太鼓といくつもの筒状の物体」です。

2つめの単語は「房」である。職員は「ぶどうの房」を描きました。
ゲラーの反応は「水滴」だった。次に「紫の円」と口にしました。
最後に「ぶどうの房」を描き、自信があると答えました。ゲラー氏の絵も局員の絵も24個でなるぶどうの房でした。

左はCIA局員の描いた「ぶどうの房」、右はゲラーが描いたもの

さまざまなテストが行われたようです。

左:局員は「ラクダ」を描いた。右:ゲラーが確信を持てず描いた「ウマ」。

左はCIA局員の描いた「カモメ」。右はゲラーが即座に丘の上を飛んでいる鳥と地面にいる鳥の姿が見えたと言い描いた鳥。

局員が描いたサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジの遠景

ゲラーはいくつかの四角の下に曲線を数本描いたが、自身何の絵なのか分かっていなかったそうです。

 

左は局員による「太陽系」。右のゲラーの絵は同じではないが、意味として多くの類似点が認められます。太陽みたいなものとか。

ゲラーが部分的にしか一致しない絵を描くときがあったことから、科学者たちは「対象物である素描の線をイメージしているのではなく、それらについてある種の精神的プロセスを経たうえで絵を描いている」と考えました。

そして最終的にCIAは「ユリ・ゲラーは超人的知覚力を明確に説得力がある形で私達に示した」と結論づけました。

これはタイヘンなことです。

日本では超能力なんかない、ということで世の中が成り立っています。
しかし、たったひとつでも例があればそれは存在を証明します。

「インチキだ」と感情的になって、CIAの調査結果まで否定することが「科学的態度」でしょうか?
インチキならインチキと実際に実証しなくては、単に推測を並べるだけならば「科学教」に過ぎません。

少なくとも、この実験により人類に明確に知られていない情報伝達の方法がある可能性が高いことが示されたのです。

超能力の存在が示されるのと同時に、2017年2月16日付けの新聞「Express」が英ロンドン大学クイーン・メアリー校のバーナード・カー教授が”意識と繋がった非物質的な次元”を仮定しないと証明出来ない現象が多いと主張していると伝えています

科学の世界ではもっぱら「宇宙は機械」であって「感情などの意識が介入する余地はない」としてきたことがぐらついていることは確かでしょう。

先にも述べましたが、ひとつでも例があれば「意識は物質世界に影響を与えられる」といえるのです。

これこそが卑近なレベルでは「引き寄せの法則」を支える法則だし、高度には「宇宙とはなにか」を考える材料となるのです。

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